30歳を過ぎた頃から垂れはじめるバスト。いくつになっても美しいバストをキープし続けるには、正しいケアが必要です。
美しいバストはバストトップの高さで決まる!
【理想的なバストは大きさじゃない!】
あなたが憧れる“理想のおっぱい”とは一体どんなものですか?
人それぞれ、胸の大きさや形、肌の質感、乳首の色などが異なりますが、最も美しいとされるのは、大きさや形よりも、理想の高さにバストトップがくることです。バストの理想の高さとは、肩から肘にかけてちょうど中間より上の位置にバストトップがくる高さです。
女性の胸は、20代後半から30代に差し掛かった頃から徐々に垂れ始めます。若い頃は弾力があってハリツヤのあった自慢の胸も、ケアをしなければあっという間に形が崩れ、水気の失った干しブドウのような姿に……。
「クーパー靭帯」が美しいバストを保っている?
【バストが崩れる原因は身近なところにあった!?】
- ・急激なダイエットや運動
- ・下着のサイズが合ってない
- ・加齢によるたるみ
- ・妊娠~授乳による形崩れ
◆過度なダイエットや運動
胸の9割は脂肪でできています。急激なダイエットや運動により、胸がサイズダウンしてしまったという経験がある人も多いでしょう。胸の構造の話をしますが、美しい胸の形を保つのに脂肪と乳腺を支える役割をしているのが、「クーパー靭帯」と呼ばれるゴムのような組織です。激しい運動により、長時間走ったり、バストが上下する動きを繰り返したりするとクーパー靭帯が伸びてしまいます。これが、バストの垂れる原因です。
◆下着のサイズが合ってない
下着にも関係してきます。日常生活において自分の胸にフィットしたブラジャーをつけていないと、バストの下垂につながります。前述の激しい運動を含め、階段の上り下りや寝る時など、しっかりと胸を支えてくれる下着を選びましょう。寝るときは胸に負担を与えないナイトブラがおすすめです。
◆加齢によるたるみ
顔や体全体の肌同様、胸の皮膚も年齢とともに衰えていきます。美肌を作るコラーゲンやエラスチンが加齢により不足することでハリや弾力が失われます。すると、皮膚のたるみやしわが目立つようになるのです。表面の皮膚を老化させないためには、顔のスキンケア同様、女性ホルモンと同じ働きをする植物性エストロゲンの成分を含む美容液やクリームで念入りにケアをしましょう。最近では、バスト専用の化粧品も販売されており、肌にふっくらとした弾力とキメを与えてくれます。エステサロンで手入れをすればニキビなどの肌トラブルも集中的にケアしてくれます。
◆妊娠~授乳による形崩れ
妊娠をすると、女性ホルモンが活性化して胸が大きくなります。するとクーパー靭帯が伸びてしまい、バストを支えきれず垂れてしまうのです。また授乳でバストや乳首の形が変わってしまうこともあります。妊娠中はバストのサイズが変わりやすいので、妊娠が発覚した時点でマタニティブラに切り替えましょう。マタニティブラには、サイズの変化に応じた補正機能が備わっています。また出産を終えてからも使えるように、出産前後どちらも対応しているブラを購入しておくと便利です。他にも、たばこや姿勢の悪さ、寝相、食事制限などがバストの崩れや垂れの原因につながります。
お風呂や寝る前にできる体操&マッサージ!
【今日からできる!簡単バストケア】
◆筋トレ編
バストは9割が脂肪、1割が乳腺、そしてその土台となるが、大胸筋です。大胸筋はバストを支える重要な筋肉ですので、衰えるとバストが横に流れたり、垂れやすくなったりします。家でくつろいでいる時や寝る前の体操として行いましょう。やりすぎは筋肉が固くなって逆効果ですので、2日に1回を目安にしてください。大胸筋を鍛えるには、腕立て伏せが一番です。慣れてない場合は、四つん這いの姿勢から始めてみてください。回数は無理をせず徐々に増やしていきましょう(1セット20回)。
◆マッサージ編
バストの周辺はリンパ管が張り巡らされています。リンパの流れに沿ってマッサージをすれば、血行が良くなり、必要な栄養素や酸素を運ぶことができます。また女性ホルモンの分泌を助けバストアップにつながります。お風呂など全身の血行が良くなっている状態で行うとより効果的です。
【1】胸の上部で手を交差します。脇の下から谷間に向かってらせんを描くように乳房の上をマッサージします(3回)。
【2】 交差せずに脇の下に両手を置きます。胸を中央に寄せるイメージでアンダーバストを中央に向かってゆっくりと持ち上げます(3回)。
【3】 左手を右の脇の下に入れて、背中の肉を集めるように斜め上に向かってゆっくりと寄せます。次に右手で左の脇の下に入れて同じようにマッサージします(3回)。
番外編!「胸が小さいのが悩み…」という女性へ~【バストの大きさは成長期で決まる】
前述でもお話ししましたが、バストの9割は脂肪、残りの1割は乳腺です。乳腺は女性ホルモンが活性化されることで発達します。最も女性ホルモンが活発になるのは成長期の始まる10代~20代前半といわれており、この年齢間で胸の大きさが決まるといっても良いでしょう。
成長期に過度の運動をしていた女性は、女性ホルモンの分泌を抑えられ、男性ホルモンが活発になります。すると、乳腺の数が運動をしていない女性に比べて少なくなり、胸が成長しにくくなるのです。妊娠をすれば再び女性ホルモンが活性化するので、バストアップが望めますが授乳期間のみの一時的なものと考えてください。成長期に激しい運動をしていたという女性は、バストアップを期待するのではなく老化に負けないようにいかに美しいバストを保つかを意識すると良いかもしれません。
なお、人によってはリンパの詰まりが原因で胸に十分な栄養が送られていない可能性もあります。その場合は、マッサージで詰まりを解消することでバストアップが望めます。エステサロンには、リンパの詰まりを解消するマッサージや女性ホルモンに似た働きをする化粧品など豊胸効果のあるバストケアメニューを揃えているサロンもあります。プロの手に任せてしっかりケアすれば、理想の上向き美バストが手に入る日も近いです!